【2024年】Googleデータポータルの基本的な使い方 | 導入とサンプルレポート作成

BIツール

Googleスプレッドシートや、GA、BigQueryなどにデータを蓄積しているが、これらをレポートやダッシュボードに可視化して組織の中で共有したい、という方は多いのではないでしょうか。

この記事では、近年ではBI(Business Intelligence)ツールの中でも導入ハードルが低く利用者が増えている Googleデータポータル (旧Googleデータスタジオ – Google datastudio)について解説していきます!

Googleデータポータルとは

GoogleデータポータルはGoogleが提供しているBIツールです。サービスや広告で収集されたデータと連携して可視化することが可能です。データアナリストマーケティング担当者は使いこなすと日常業務で活用できます。

Googleデータポータルのメリット

1. 料金は無料

個人でGmailアカウントや所属企業でGoogleワークスペースを使用している場合はGoogleアカウントを保持していると思います。Googleデータポータルを利用するにはGoogleアカウントがあるだけで十分で、あれば無料でデータポータルを使用できます

お持ちでない場合も、アカウントを作成すれば無料で使用できます。

BIツールの中には1アカウント数万円程度必要なものも存在します。それらと比べると格段に導入ハードルが低いです。

2. 開発不要で利用開始できる

redashなど一部のBIツールは他メンバーと共有する目的で利用する際はサーバーでの環境構築が必要になる場合があります。Googleデータポータルの場合は以下で説明するデータとの連携も含めてエンジニアの実装不要で利用できます。

自社でデータ分析する際や副業でデータ分析の支援をする際に、エンジニアの工数が確保できないためにBIツールを導入できないケースは多いと思います。Googleデータポータルであればこの問題をクリアすることができます。

3. 様々なデータと連携できる

ExcelやGoogleスプレッドシート、BIツールを使用してデータを可視化する際に「可視化するためのデータを取得してくる」のに対して手間を感じる人は多いのではないでしょうか。Googleデータポータルであればデータ分析で使用する主要なサービスとの連携を、エンジニアの実装無しで実現できます

以下にリストしたものがデータ連携できるサービスの一例です。これ以外にもパートナーが開発しているデータコネクタもあり、主要なサービスは網羅されている印象です。

  • Google アナリティクス
  • キャンペーン マネージャー 360
  • Google 広告
  • Google BigQuery
  • Google Cloud SQL
  • Google スプレッドシート
  • MySQL
  • PostgreSQL
  • YouTube
  • Amazon Redshift
  • Microsoft SQL Server

4. 十分な可視化(レポート作成)機能が備わっている

Googleデータポータルには様々なデータ可視化手段が備わっています。一般的なBIツールに備わっている機能はほぼ網羅されている印象です。Googleデータポータルの公式サイトにサンプルレポートのリンクがあるので、これらを見ると何ができるかのイメージが湧くと思います。

また、データ連携する際にBigQueryなどであればカスタムSQLを利用して集計されたデータの状態で可視化できるので、複雑なデータでも簡易に可視化可能です。

5. 簡単に共有できる

Googleデータポータルはワンクリックで自分以外のメンバーにレポートを共有できます。GoogleスプレッドシートなどのGoogleワークスペースの他のサービスと同様に、グループやメールアドレスを指定してアクセス制限をかけることも可能です。

Googleデータポータルのデメリット

Googleデータポータルのデメリットは正直なところあまり思いつきません。。

数年前であれば有料の他のプロフェッショナルサービス比較で不足している主要機能は存在したのですが、週次程度で新規機能がリリースされるなど開発が活発なので、ほぼ差分がなくなってきています

例えばGoogleのLookerなどと比較するとデータ管理関連の機能で見劣りしますが、一般的な使い方であればほぼ気にする必要はないと思われます。

筆者も副業などで新規でBIツールを導入する際はGoogleデータポータルを最初の選択肢にしています。

Googleデータポータルの導入方法

1. 管理画面にアクセスする

公式HPから無料で利用するをクリックします。

2. 空のレポートをクリックする

Googleデータポータルを開くとGoogle Driveと同様の構成のページが開きます。

ここで左上の「空のレポート」をクリックします。

3. 基本情報を入力する

アカウント設定モーダルが開くので、国と会社名を入力して「続行」をクリックします。

続いてメール設定モーダルに切り替わるので「すべて有効にする」を選択し「続行」を選択すると「無題のレポート」が開きます。

以上でGoogleデータポータルでレポートを作成する準備は完了です!

4. レポート作成の準備完了

Googleデータポータルの基本的な使い方

1. 編集モードに切り替える

最初にGoogleデータポータルを表示した際は表示用の画面が表示されています。

画面右上の「編集」をクリックすると編集画面に切り替わり、編集用のメニューが表示されます

編集用のメニューにはデータの連携や、グラフやフィルターの追加などのメニューがあります。

Googleデータポータルを編集権限なしで共有されたメンバーは表示用の画面のみを閲覧できます。

2. レポートに使用するデータを連携する

データを追加」を選択します。

連携可能なサービスの一覧が表示されます。

今回はBigQueryの公開データをサンプルで使用するので「BigQuery」を選択します。

一般公開セータセット > My Project > austin_311 > 311_service_request を選択して「追加」を選択します。

BigQueryには一般公開されていて無料でアクセスできるデータセットが公開されています。今回はそちらを使用してサンプルとなるGoogleデータスタジオのレポートを作成していきます!

グラフが追加された状態で編集モードのレポートが開きます。

3. グラフを作成する

グラフを追加」を選択します。

追加するグラフの種類を選択するメニューが表示されます。

今回は線グラフを選択しましょう。

レポートに選択したグラフが追加されます。

画面右にグラフの編集メニューが表示されます。こちらを変更することで、縦軸や横軸、フィルター、グラフの色等を編集できます

Googleデータポータルには様々なグラフの種類が用意されていますが、それぞれ直感的な操作で加工できます。

4. レポートを共有する

作成したレポートを共有するには画面右上の「共有」を選択します。GoogleスプレッドシートやGoogle Docsと同様に他メンバーのメールアドレスを入力して共有したり、一般に公開することが可能です。

Googleデータポータルのその他の機能

Googleデータポータルには他にも便利な機能が多く存在します。以下に一例を挙げます。

  • レポートへのメモやタイトル、図形挿入機能
  • レポートの定期メール配信機能
  • レポート全体へのフィルタ機能
  • レポート内に複数のページを作成する機能
  • 全体的なテーマやレイアウトの設定機能

まとめ

この記事ではGoogleデータポータルの基本について解説しました。

Googleデータポータルは無料で導入ハードルは低く、データ分析をする上で必要十分な機能が備わっている便利なツールです

BIツールを探している場合は十分、最初の選択肢に入るツールなので是非使いこなせるように本記事の内容をマスターしてみてください!

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